デザイナーがCanvaとPhotoshopを比べてみました
- Canvaクリエイターになりました
- Canvaについて
- 料金の違い
- カーニングについて
- フォントについて
- 文字の装飾について
- レイヤーについて
- ガイドについて
- シェイプについて
- 写真のトリミング(マスク)
- CanvaがPhotoshopよりも良いと思うところ
- まとめ
[目次]
Canvaクリエイターになりました
これまでデザインのメインはAdobeのPhotoshopで行ってきましたが、この度Canvaクリエイターになりましたので、Canvaを触り始めました
まだ公開されたテンプレートはありませんが、作成して審査に出していますので、「Canva使ってるよー!」という方は、ぜひフォローしていただけると嬉しいです
作成したCanvaテンプレートが公開されましたらこちらにてお知らせさせてください。
2022.12.21 追記
Canvaテンプレートが公開されました
こちらでフォローしていただくと、Canvaでのテンプレ検索時に私が作ったテンプレートが出てきやすくなるようです。
まだまだ審査中のテンプレもあるので私も楽しみです
さっそくテンプレート作成しました
Canva上にある無料素材を使って作成しています。
Canvaテンプレート他にもこんなの作ってるよ
Canvaでどんな感じのテンプレートを作っているか掲載しておきます
さっそく、インスタ用のテンプレートを作ってみました。
無料でダウンロードして使っていただけるので、よろしければフォローお願いいたします♡
(追記:↑のテンプレートは公開されましたので、クリックでご利用いただけます)
写真やテキストを変更したら簡単に使っていただけるようになっているので、ぜひ使っていただけると嬉しいです。
丸2日、Canvaを触ってみています。(2022.12.15時点)
テンプレート作り、めちゃくちゃ楽しいです。
最初はちいwebメンバーさんに情報をシェアする為に、まずは自分でやってみよう!とやってみました。
Canvaのクリエイター制度は、日本では今年始まったばかりらしく、私も全然知らなかったですしまだまだ情報が少ないと思います。
Instagramで、Canva公式クリエイターですと書かれている方を見て、そんな制度があるんだ!と知ったのがきっかけです。
Canvaは使ってみたところ、すごく便利だなと思います。
ただ、やっぱりここもうちょっと拘りたいな〜という時に、プチストレスを感じることもあります
今回は、CanvaとPhotoshopの違いについて、デザインをするという視点で、書いてみようと思います。
どちらが良い・悪い、ということではなく、使用用途によっての使い分けられればベストだと思います。
どちらも”どういう目的で使用してもらいたいか“、”どういう人に使用してもらいたいか“が異なると思うので、使用される方の状況や、案件によって使い分けていくのが良いなと感じています。
Canvaについて
まずCanvaについて知らない方もいらっしゃると思うので軽く書いておきます。
私も、これまで試しに使ってみたことはありますが、がっつり使ったことがなかったので、正直なところあまり知りませんでした。
Webブラウザ上でも、スマホアプリでも、MacやPCアプリでも操作可能です。
iPadでもアプリで操作できます。
同じアカウントでログインすると、Macで作っていたデザインをそのままiPhoneで引き続き作成したり、iPadで編集したりと便利な使い方ができます。
色々なデザインテンプレートがあって、写真を変えたりテキストを変更するだけで、”簡単に画像が作れる”というイメージです。
無料で始められるのはすごくいいですよね。
有料プランがありますが、無料でも十分に楽しめます。
(無料プランでは途中でカンバスのサイズ変更ができないのはちょっと残念です…。)
Canvaはテンプレートを利用して少しカスタマイズするものという認識でしたので、真っ白の状態で1からデザインする、という用途に使用したことがなかったのです。
今回クリエイターになったことで、Canvaで「真っ白のアートボードで1からデザインをする」ということをやってみました。
そこで、この記事では、テンプレ使用ではなく、「真っ白の状態からデザインすること」に対して、Photoshopとの比較をしてみます。
料金の違い
Photoshp | Canva |
---|---|
1,078 円/月 (税込)〜 | 無料〜 有料プランは1500円/月くらい |
Photoshopは単体だと、フォトプランで月額980円(税抜)程度から使えます。
Adobe Photoshopと写真加工に使えるLightroomが使えて980円(税抜)なのでお試ししやすい価格ですね
Adobeの他のソフトも使う場合はコンプリートプランだと現時点では6,480 円/月 (税込)です。
その点、Canvaは無料で使えますね
有料プランだとできることが増えたり、使える素材が増えていきます。
ここからは細かい点を書いてみます。
カーニングについて
デザインしている時、必ず意識するカーニング。
最初、Canvaでカーニングは触れないと思っていましたが、変更できました。
行間(line-height)も変更できましたので、お、意外と触れるやんと感じました!
ただ、デザインしていると、この行の「カタカナ部分だけ詰めたい」とか、「この一部分だけカーニング変えたい」というようなことが出てきます。
Photoshopだと、そこだけピピッとカーニング変えられるのですが、Canvaでは現状、テキストボックスの一部分だけのカーニングを整えることができない為、別のテキストとして配置させなければいけません。
そこは不自由さを感じざるを得ません。
ただ、ノンデザイナーさん向けツールなのかなと思うので、敢えてそうしているのかもしれません。
そういう点を踏まえても便利なデザインツールだと思っています。
逆にCanvaでも一部分だけの変更が可能になれば、かなり自由度が高いと思います。
フォントについて
フォントについても、カーニングと同様、同じテキストボックス内で、一部だけフォントを変更したり、大きさを変えたり色を変えたりができません。
別のテキストとして用意しないといけません。
その点にやっぱり不自由さを感じてしまいます。
例えば、PhotoshopやIllustratorだと、500円(税込)というテキストがあれば、「500」だけを大きくしてフォントを変えて色を変えて、というようなことが同じテキストボックスでできます。
短い言葉なら、テキストを分ければOKですが、長い文章などの場合、ここだけ太字にしたい、赤字にしたい、というようなことができず、かなり不自由さを感じてしまいます。
デザインで、「カーニングを整える」ことや、「一部のフォントを変える」、「サイズを変える」ことってかなり大切なことなので、そういう点では圧倒的にPhotoshopの方がデザインしやすいと思います。
“Canvaはテンプレートを使って作る”という観点で考えると、誰が触っても簡単にデザインが作れる、ということで、あえて一部分の変更は不可になっているとは思います。
※2023年1月追記:一部分だけのテキストカラー変更は、PCブラウザでは可能でした!
元から入っている文章を自分でオリジナルに変更した際に、どの部分のフォントサイズを変えれば良いか等ユーザーさんは認識していないと思うので、一部分変えれる仕様だとしても、あまり使われないかもですね。
フォントの種類についても、最近Adobe fontがすっごく充実してきていることを考えると、やはりCanvaだと限られてしまうかも…という感じは否めませんが、余程こだわらなければ、十分デザインは楽しめると感じました。
Canvaだと有料プランが月額1500円なので、Photoshopよりも高いところがちょっとうーん…..なのですが、有料プランだと使えるフォント数は増えます。
文字の装飾について
文字の装飾についても、Canvaではできることが限られています。
一番欲しいと思ったのは、文字にグラデーションを付ける機能。
いろんな方法を駆使してグラデーションを付ける工夫をされている方をみますが、現状Canvaの機能として、文字のグラデーションを付ける仕組みはないようです。
今後に期待ですね
ドロップシャドウに関しては、Canvaでも普通に扱えるなと思いました。
ただ、普段自分がPhotoshopでデザインする時の文字の装飾をCanvaで再現できるかというと、ちょっと難しいかもと感じました。
例えば、効果の重ね付けです。
文字に対して、グラデーションをかけて、境界線をつけて、塗りの不透明度を下げて、ドロップシャドウもつけて….等という使い方ができません。
Canvaに用意されている効果を1種類しか選択できません。
ですが回避策もあるかと思います。
テキストを複製して、下のテキストにはこの効果、上のテキストにはこの効果を付けるということが可能なので、使い方によっては思い通りになんとかできるかもしれません。
私の場合はCanvaではテンプレートの作成なので、ノンデザイナーさんでも触りやすいようなテンプレを作るとなると、複雑なデザイン(テキスト複製して別効果とかですね)を作るのは懸念します。
自分のデザイン画像を作るだったら、テキストをいくつも複製はアリかと思います。
レイヤーについて
Photoshopではレイヤーパネルでレイヤーの一覧が見えるので、どの位置に何がいるのかが一目でわかります。
それに対して、Canvaではレイヤーの一覧がない為、レイヤーに慣れている派の人間からすると少しやり辛いと感じます。
レイヤーの概念はあるので、順番は変えられます。
この子(このレイヤー)が今どの位置にいるのかを直感で把握することができず少しもどかしいです。
ガイドについて
デザイン時に必須のガイドについてです。
これも最初わからなくて、今日先ほど教えていただいたのですが、Canvaにもガイド機能はありました
ただ、Canvaの場合はガイドをロックできません。
要素を動かそうと思ったらガイドも動いちゃうのでちょっと面倒です。
ガイドをロックする機能や、レイヤー一覧等は今後に期待です!
シェイプについて
Photoshopではちょっとした図形や線などをペンツールで作っています。
Canvaにはペンツールがなく、用意されたシェイプを使うしかないという点ももどかしいです!
例えば少しぐにゃっとした線を引きたいとか、思い描いたことをCanvaでしようとしたら、どうするのがベストなのか、まだ分かっていません。
この点は使っていくにつれて何か代用策などが出てくるかもしれません。
写真のトリミング(マスク)
写真のトリミングも、Canvaでは「フレーム」を利用しないといけないのですが、このフレームは用意されている形から選択しなければいけないようです。
さまざまな形のシェイプがあるのですが、ペンツールだと早いのにな…と思ったりします。
CanvaがPhotoshopよりも良いと思うところ
ここまでは、やっぱPhotoshopだよな…となってしまうのですが、CanvaはPhotoshopと比較するようなものではそもそもありません。
目的やコンセプトが異なるからです。
デザイナーとして仕事をするなら、Canvaは使い辛い点がやはりあるのですが。。。
でも、そのデザイナーからしても一番Canvaでポイントが高いと思ったのは、「スマホで簡単に操作できるところ」です。
簡単な画像やシンプルな画像なら、お風呂に浸かりながらスマホ操作で作成できるのです。
それはありがたいです。
特に、子どもが帰ってきたりした後、なかなかモニタの前でゆっくり作業…は難しいですが、スマホでちょちょっと直す、ということができるとありがたいです。
まとめ
CanvaとPhotoshopではできることが異なりますが、用途によって使い分ければ、とても便利な使い方ができると感じました。
Canvaはデザイナーからすると物足りなさを感じるものの、一般ユーザーさんからすると簡単に便利に使えるツールだと思いますし、全ての人にデザインをというCanvaのポリシーにもとても共感します。
無料で始められて、スマホでも扱えるCanvaでは、お客さまが自由に文字を変えられるのでデザイナーの納品パターンの1つになり得ると思います。
デザイン時は今後もPhotoshopを使いますが、Canvaがストレスなく使えるようになれば、デザイナーにとっても素晴らしいツールになると期待します。
Canvaについてまだまだ分からないことも多いですが、今後はCanvaクリエイターとしても活動していこうと思っています。
テンプレート作成についてまたこのブログでもシェアさせていただきます。
Canvaファンの方もPhotoshopファンの方もどうぞよろしくお願いいたします
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