この本良すぎた!「奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために」
紹介したい本はいろいろ溜まってるんですけど、どの本よりもまずオススメしたい本があったので先に紹介します
奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために
どんなことが書いてあるのか
まずどんな内容なのか概要を書きますね
奴隷出身の哲学者エピクテトスが説いたことをとても分かりやすく書いてくれています。
生き辛いな〜と思った時に、こう考えると楽になる!という考え方の選択肢を知ることができます。
「哲学」って難しい印象がありますが、この本は、漫画+説明文で構成されているので本当に読みやすいです。
例えば、イライラすることがあったとします。
それは、自分自身の行動で、変えることができる事象なのか考えてみます。
自分でどうにもできない他者の言動などにイライラしても、損でしかない、というようなことが書かれているのです。
例えば私は、この時期になるとよく見かける、日傘自転車片手乗りおばさんに遭遇すると、イライラしてしまいます。
危ないから辞めて欲しいです。
私が住んでいる地域では本当に多いのですが、他の地域ではどうなのでしょう。
でも、この本を読んだ後に考えると、その人が片手で自転車に乗るということは、「私にはどうしようもないこと」ですよね。
だとしたら、私はイライラするだけ無駄だということです。
そう思って、自分の感情を自分でコントロールできるのです。
なぜこの本を読んだか
ある時から、感情的になったり落ち込むことがあったりした時に、「私はなぜこんな感情を今抱いてるんだろう」と考えるようになりました。
人生を生きてきて、負の感情には一刻も早く自分から去ってくれた方が、幸せに生きられるということを学んだからです。
そのような理由から、哲学や心理学の本を読むことが好きです。
”辛い時は、こういう風に考えると良い”
という選択肢を知ることで、そういう風に考えることができるのです。
昔々、若い頃、落ち込むことがあった時には、その出来事をわざわざ何回も思い出して、何回も何回も落ち込み、引きずっていました。
自分で自ら思い出して自分で落ち込むってなんてバカなのでしょうか。笑
と、今なら思います。
なので今、壁にぶち当たったら、”楽になる方法は何か”を探します。
今回はプライベートで色々考えることがあり、どう考えたら楽になるのかと調べていてこの本に辿りつきました。
以前に紹介した、嫌われる勇気もすごく良かったので同じくオススメです。
こちらの本も、楽に生きるにはどうしたら良いかが書かれていました。
この記事でもチラッと触れているのですが、多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。も面白かったのですが、「どうやって考えを変えるか」を理解することができなかったのです。
ただ、今回のエピクテトスと嫌われる勇気は、自分の考えを改めることができる本だと思うので、一読オススメです。
真の自由とは
この本を読み終えた時、「自由」に対する考えが変わっているかもしれません。
こういう系の本が好きでよく読んでいたので、元々何にも囚われずに生きたいと思っていました。
それでも、この本を読んだ後、さらに自由を手に入れることができる気がしました。
エピクテトスは足が不自由だったそうです。
どんなに辛い状況に見舞われても、
「自分の意志だけは自由にできる」。
そう伝えています。
「意志」とは、自分が何をしたいと願い、どれを優先し、何をすべきだと判断するか、という熟慮に基づいた判断の最終的な結論を指し、自分自身の人柄や性向の中核をなすものだ。そこには本来、いかなる外的な障害も存在しない。
奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために ダイヤモンド社
我々は、病気やケガのせいで必要以上に落ち込んでしまったり、仕事で失敗したりすると、意気消沈して意志まで負の方向に持っていかれてしまう。こうした困難に直面した時こそエピクテトスの忠告を思い出したい。
奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために ダイヤモンド社
自分に言い聞かせることで、気持ちが楽になることってありそうですね。
奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために ダイヤモンド社
とにかく引用したいところが多すぎるので割愛しますが、気持ちとしては全文引用したいくらい、納得の内容が多いです。w
「哲学を学ぶことは、死への準備」と書かれていたところも印象的です。
これは他の哲学者さんが言ったらしいです。
幸せを追求しようとすると、他者の言動を気にするのではなく、自分の中にあるものを見つめるということは、いろんなところで書かれていますね。
自分の外にあるもの、例えば所有している財産、家、車などを羨ましがっても仕方がないと。
そういえば、ひろゆきさんの1%の努力にも、生まれた時に持っていたもの、例えば家柄や地位などを自慢したりするのはナンセンスだと書かれていましたね。
自分の行動の結果得たものではないからだという理由だったと思います。
エピクテトスについて
ん?世界史で習ったかな?
という程度でしか分かりません。
本には、歴史的な背景や、この方についての説明もあるのですが、歴史は苦手なので読み飛ばしました。スミマセン
また、この本に出てくる多数の方々の名前も難しい名前ばかりで、頭に全然入ってきません。苦笑…
ただ、エピクテトスの思想は素晴らしい考え方だな、と思います。
奴隷出身で、解放された後に塾を開いたそうですが、”奴隷”であるということは、自分ではどうしようもないことなので、そこに不満を抱いても仕方がないと説かれています。
一見、奴隷ではない階層に生まれた人を羨んでしまいそうですが、エピクテトスは全く羨ましく思っていません。
そんな考え方は、絶対に知っていて損はないです。
そして、今生きている人たち全員に役立つのではないかと思い、まだ読んでいない人に紹介したくて、書かせていただきました。
最後に
このブログのどこかに書いているかもしれませんが、フリーになる前デザイナーとして勤務していた頃、子どものお迎えで夕方には帰らないといけなかったのですが、私はもっと仕事がしたいと思っていました。
フリーランスになってからも、自由に仕事をする夫と違い、子どもの熱で仕事時間が取れなくなったりした時に、なぜ女性だけ?なぜ私だけ?と思った時期がありました。
ある時夫に言われたんです。
「でも、子どもがママを求めるのは仕方ないし、女性に生まれたということを変えることはできない」
その一言で、急に全部腑に落ちた感じがしたのです。
((そっか、そうだな、、))とその時急に理解しました。
そこから、仕事よりも子ども優先のスケジュールを立てるようになっていったのですが…
今考えると、
それってエピクテトスじゃないですか?笑
何年も経って今この本に辿り着いたのは運命なのでしょうか….
いいなと思ったら
TAPしてね♡↓
コメントは承認後に表示されます。